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メールマガジンバックアップ

Vol. 64 人格・人間性・人間力を軽んじてはいけない

自立型人間を育成するための方法【原田メソッド】においてその根幹となる考え方は、「人は、人格・人柄・人間性という土台があってこそ、能力を発揮する」というものです。 【原田メソッド】は、ただ単なる成功学や成功ノウハウではなく、人生をトータルで考え、仕事を通して人間として成長し、仕事で成果を出し、そして自立する、ということを目的としています。 最近の朝青龍の引退騒動、またバンクーバーオリンピックでの国母選手の服装の騒動などから反面教師的に導き出されることは、「どういった人が本当に魅力ある人と言えるのか」ということの明確な答えとなっています。 上記二人の問題に関して、中には「大人の本人の自覚に任せるべき」「服装ぐらい個性じゃないか」という声もあるようですが、私は間違っていると思います。 人には立場があります。国技の大相撲会場という場所、オリンピックという場所は公の場であり、個人の個性やオシャレを優先すべき場ではありません。 そして横綱という立場、日本代表という立場からすると、そのような場では、それぞれが「公の立場」にふさわしい振る舞いが求められるのです。 その時に、自分の「私」を個性や自己主張として優先するのは間違っています。 海外のメディアからも「だらしのない日本の若者」「スーツはきっちりとした印象を与えることができる最も簡単な服装なのに」といったように、違和感を持って受けとめられているのです。 どのような立場でどのような場所に存在しているのか、ということを包括的に考えれば、出発の際にスーツをきちんと着るぐらいの簡単なことは当然できたはずでした。 西武に入団した菊池くん(雄星選手)が仮に、生意気な発言を繰り返す、服装のだらしない155キロ投手だったとしたら、今のような受け入れられ方は絶対にされなかったでしょうし、応援してもらうことも今よりも少なく、残した結果も違ったものになっていたことでしょう。 プロゴルフの石川遼選手が愛されているのは、彼の真面目で謙虚な態度が、彼の真剣なプレーに「ふさわしい」からです。 「ああやっぱり、トップ選手はまじめで謙虚なのだな」「だから若くてもあんなすばらしい結果が出せるのか」と感じるわけです。 つまり、「結果」に対して人々が持つ「その人の人間としてのイメージ」がぴったり合うということです。 彼らのような、それぞれの分野で目覚ましい活躍を見せる若者の姿を見るにつけ、強く感じることは、その彼らの周りにいる「大人」の存在です。 もっというならば、「責任と常識のある大人の存在感と不在感」ということになるでしょうか。 朝青龍や国母選手の周りには、「あなたそれではダメだよ」と親身になって丁寧に、最後まで付き合って根気良く教えてくれる大人が少なかった(いなかった)のではないでしょうか。 横綱だから、モンゴルから一人出てきて苦労しているから、プロ選手だから、大人だから、強いから、やんちゃなところも魅力だから。 さまざまな理由づけはできたでしょう。しかし結果を見れば明らかなように、彼らには確実に大切なものが欠落していたのです。 それは彼らの性格や性質といったものだけではありません。「ダメだと言ってくれる存在の欠落」、これはとても残念なことです。 避けることができた、マイナス予測が出来た残念な結果に対して、「やっぱりそうなったか」ということほど残念なことはありません。 「ではそうなる前に何が出来るのか」ということを、事前に予測して、真剣に考えるべきです。 あまりにも何も知らない「未学習」の若者を生み出しているのは、私たち大人であるということを肝に銘じる必要があります。 しつけ、態度教育、価値観教育をしっかりと事前に施しておけば、人生最高の晴れ舞台で恥ずかしい思いをさせずに済んだと思います。 残念でなりません。 人生は成功するためにある。私の人生に対するその定義は揺らぎません。 そこには、 「人生は、人間的魅力にあふれた人格の高い人こそが成功をつかむためにある」という、私の信念と願いが込められていることをお伝えしておきます。 バンクーバーオリンピック、世界最高峰の闘いを、様々な視点から楽しみたいと考えています。また得た気付きや示唆について、追ってお話させてください。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 (原田隆史)