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Vol. 27 原田隆史の人生クレド⑥「敵は誰ですか、私です」

「原田隆史の人生クレド」と題して、私の「理念・ミッション」を短い言葉で端的に表している「クレド」を連続でご紹介しています。 ご自身の「クレド=信条」と比べてください。 第6回目は、自立型人間にとって大変重要な思考「主体者意識」についてお伝えするこの言葉です。 【敵は誰ですか、私です】 私が最後に勤務した大阪の松虫中学校。赴任した日にグランドを見に行き、その狭さにあらためてびっくりしました。 苦心して作った170メートルのトラックは、全力で走ると体が斜めになり、倒れ込むほどの急カーブでした。 あのとき、もし私が「こんな狭いグランドで陸上なんかできない。強いチームは作れない」と考えて指導を放棄していたなら、その後の私の指導者人生はすっかり違ったものになっていたと思います。 環境のせいにするのは簡単です。「狭いグランドだから走る練習ができない」。それはある一面では、本当のことだったのかもしれません。 その後、練習見学に来られた全国各地の陸上指導者の先生方にも、「こんな狭いグランドでどうやって練習しているのか」と、何度も質問を受けました。 しかし、環境のせいにしたら最後、私たちは「工夫」をしなくなります。 この環境の中でも何かできることはないか、という、現状からの上昇思考が停止するのです。 狭いグランドでも工夫をすれば、練習場所を作ることができました。 場所がないわけではないのです。目の前の与えて頂いたグランド。それを工夫してなおかつ安全に注意し、最大限に利用すれば良かっただけなのです。 頭の中で描いたイメージの通りに種目ごとの練習場所を設置し、練習のリハーサルを行いました。 もちろん生徒の意見も取り入れました。グランドを2階や屋上から見て、どこか工夫できる場所はないか、とみんなで考えたものです。 <="" p=""> 半年ほどで、私はグランドの大きさを気にしなくなりました。 むしろ、選手と練習全体を一望できて好都合だと考えるようになりました。 そして、選手たちはと言えば、自分たち以外のグランドを知らないのですから、彼らにとっては、あの狭いグランドが全てでした。 もちろん不平不満など出ません。 他校のグランドや練習風景を目にすることがあっても、選手たちはうらやましがることはありませんでした。 むしろ、狭いグランドを工夫し、良い練習をして結果を出している自分たちに大きな自信を持つようになりました。 「グランドが狭いからよい練習ができない」 「上司とうまが合わないから結果が出せない」 「世の中が悪いからうまくいかない」 それが事実である場合もあります。しかし、たとえそれが動かしがたい事実であったとしても、乗り越える以外にないのです。 何かのせいにしている限り、自分から工夫をすることも改善のために動くこともありません。 何かのせいにすることをやめたとき、人は自分の状況を冷静に判断し、目標に向けて主体的に行動することができるのです。 結果が出ず思い通りに行かないとき、自分を見つめなおし再びスタート地点に立つために自問自答する言葉、それが「敵は誰ですか、私です」というクレドです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 (原田隆史)