メールマガジンバックアップ

Vol. 58 念頭に思う 1

2010年がスタートしました。 年頭にあたり、今年一年をたくましく生き抜くための「キーアクション」について考えてみたいと思います。 2010年も、政治、経済は混迷の色が強く、誰もが大なり小なりの不安を抱えて生活しているように思えます。 こういった時代には、人々は、お金を自分にとって本当に意味のあることに使おうとするものです。炊飯器や電子レンジといった大型家電は、性能のよい、やや値段の高いものの方がよく売れているそうです。 「どうせ買うなら、長持ちする良いものを買いたい」という消費者心理が表れているのですね。 また、昨今の資格や免許取得の流行にも、そういった心理が見え隠れしています。 資金は意味のあるものに投資したい、だから「自己投資」、混沌とした時代に頼りになるのは結局自分だけだ、という人々の不安な心理の表れと言えるでしょう。 昨年から、何度かにわけて「強みと市場価値」ということについて、集中的にお話をしてきましたが、こういったキャリア志向の流れは、時代が求める必然であると言うことができます。 市場価値は「仕事で成果を出す特別な強み」のことですから、市場価値を高めるためにはまず、自分自身の強みに気づくことが大切です。 では、「自分の強み」には、どうやって気づけばよいのでしょうか。 人が、それぞれの人生の中で、過去最高・最大の成果を生み出す原動力は何でしょうか。 それは、各自の長所です。長所発揮の中から最大のパフォーマンスを生むのです。 あなた自身が、これまでの人生の中で、最大のパフォーマンスを発揮し、最高の結果を残したときのことを思いだしてください。 その結果を出すことができたのは、やはり、あなたが、その結果を出すための、特別な「長所」を発揮していたからなのです。 いかがですか。例えば、「資料の準備が完全で用意万端であった」ことが最高のパフォーマンスにつながっているのであれば、「準備力」があなたの長所であると考えることができます。 「交渉力」「企画力」「粘り強さ」「ネットワーク作り」「押しの強さ」。あるいは、「家族のきずな」かもしれません。 あなたには、そういった特別な強みがあったからこそ、大きな成果を生むことができていたということです。 次に、これまでの人生の中で、あなたにとって最大の危機を迎えたときのことを考えてみてください。その危機を無事に乗り越えたからこそ、今、あなたはこの場に存在するのです。 では、どうやってその危機を乗り越えたのでしょうか。 実は、この最大の危機の時にも、あなたの「長所」が関係しているのです。 これは、「人生の最大の危機においては、人は長所で乗り越える」ということです。 「あきらめない気持ち」「勇気」「慎重さ」「気配り」など、その危機を乗り越える一番の要因となったものを突き詰めていくと、あなたの長所に思い当たるはずです。 ここに、今年の「キーアクション」となる行動があるのではないでしょうか。 不確実な時代に、確信ある一歩を踏み出すためには、まず自分の長所に気づくことが何より重要だということです。 私は最近、これまでの人生における「最大の成功ベスト5」について思い返し、それぞれの成功の要因となったものを書き出してみました。 砲丸投げ男女ダブル優勝、予告宣言して中学日本記録をマスコミの目の前で達成させたとき、女子高跳びの選手が国体チャンピオンになったとき、大阪での起業、初めての出版・・・。 それぞれの場面での感動や興奮といった情動とともに、その究極の場面に至る要因となった自分の「長所」が、はっきりと浮かび上がってきました。 「指導力」「父性力」「予測と予言」「人脈作り」など、その時々で、私は確実に自分の特別な強みを発揮し、大きな成果をおさめていたのです。 これが私の進むべき道であり、何かの時にはこの強みを発揮して乗り越えていく、という軸が出来上がります。 何かの資格や免許といった新しい市場価値を獲得することも重要ですが、まずは自分の足元をじっくりと見つめなおしてみることで、進むべき道が見えてくるのではないでしょうか。 年頭にあたり、ご自身の長所について時間をかけて熟考し、今年取るべきアクションのきっかけを見つけてください。 次号でも、今年のキーアクションについて考えてみたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 (原田隆史)