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Vol. 18 教師塾に込めた思い

4月から、いよいよ大阪第13期、東京第10期の教師塾が始まります。 おかげ様で全国各地、多数の方々からご応募いただきました。誠にありがとうございました。
履歴書や自己分析シートに書かれた皆様の思いを、隅々まで読ませていただきました。私も改めて、身のひきしまる思いがしております。 大阪・東京ともに、過去最大規模の塾生数でのスタートとなります。 教師塾は、私がまだ現役の中学校教師だったころに、長年の思いを結晶化し、発足した「私塾」です。
第1期の参加メンバーは、私がお世話になっていた陸上競技、生活指導、体育科教育、メンタルトレーニング等の先生や教師を目指す学生たちが中心でした。 それからすでに8年がたとうとしています。 8年前の教育現場も、今と同じように厳しいものでした。 教育改革を起こしたい、困っている先生方の力になりたい、一人でも多くの児童・生徒を自立させたい。 そんな思いを胸に始めました。 お手本とさせていただいたのは、あの幕末の吉田松陰先生の「松下村塾」です。 中学の担任をしていただいた森先生のお導きもあり、私は吉田松陰先生の教えが大好きで、実際に山口県の松下村塾や萩を何度も訪ねました。 初回の訪問時に、私は萩の明倫館と勝手に比較し、とても立派な建物を想像していました。 しかし、実際の松下村塾跡は、「これですよ」と教えてもらわないと見逃してしまうような、そんな質素な「小屋」でした。 私は、本当に衝撃を受けました。 教育は建物ではないのです。形ではないのです。「思い」だったのです。 当時は、各藩のエリート官僚を育成してきた「藩校」があり、家柄もよく優秀な武士たちが集っていました。今でいうところの超「進学校」のようなものがありました。 しかし、あの幕末の動乱において、本当に功を成し後世に名を残すような働きをした者の多くは、藩校からではなく、松下村塾のような、私塾から育った、家柄も身分も関係ない人々だったのです。 松下村塾での吉田松陰先生は、思い・志のある者であれば、決して拒まず、家柄もない貧しい武士たちと、ご自分のおかゆを分け合い学びの場を提供されていたと聞いています。 また獄中においても罪人を、牢獄の中から教育陶冶されています。 これは信じられないことであり、教師として奇跡を見た思いです。 また、松下村塾は、お互いが身を寄せ合い助け合うだけの塾ではありませんでした。 学びを実践に移し行動を起こすことに最も重きを置いた「実学」の場だったのです。 原田メソッドにおける「自立型人間」の持つ「意志の力と愛の力」が、まさに存在し、覚醒する場だったのです。 私はここから、教師塾のヒントを得ました。 強い思いと志を持つ者、ここに集え。そして、学び、実践せよ。 その実践の結果を同志に分け与えよ。 松下村塾にあった3つのものが、教師塾にあります。

それは、改革の三原則です。
1、思い、志がある。
2、学びを実践し結果を残す。
3、同志がいる。 教師塾は、私の全ての活動の原点ともいえます。

教師塾のことを考えると、熱い思いとともに、とてつもなく大きな責任感を感じます。 私は、目の前にいる塾生である「教師・学生」の皆さんに、学びを提供し、教育現場での実践を促そうと思っています。 教師塾での私の「直接の顧客」は、目の前の塾生たちです。 しかし、「見えない、隠れた真の顧客」は、その塾生たちが教える「児童・生徒」です。 当然、塾生にとっての「直接の顧客」は、目の前の「児童・生徒」そのものです。塾で学んでも、顧客である「児童・生徒」を満足させることができなければ、実践とは言えません。 そして塾生の「間接的な顧客」ともいえる、生徒・児童の保護者、地域、学校の同僚に対して、自身の教育に対する、共感と協力の輪を広める力を育成するために、教師塾で指導しています。 全国から集まった約150名の同志との熱い半年がまた始まります。 志あれば、花開く。 私は、全国の同志とともに、同志のために、その向こうにいるたくさんの皆さんの幸せのために、全力で教師塾の活動に打ち込みます。 一寸先は光です!感謝。
(原田隆史)