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Vol. 40 未来への変化率を読む

私はこの原稿を書いている現在、中学生の陸上競技全国大会が開催されている大分県に滞在しています。 現地は暑く、そして熱いです。指導者と選手の熱気が、気温の暑さを上回っているように感じます。 私が現役の教師として参加した、過去の全国大会での戦い・ドラマが脳裏を駆け巡り、武者震いすら覚えます。 私が大分入りするころ、ベルリンで行われていた「世界陸上大会」において、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が100Mで世界記録をたたき出しました。 自身の持つそれまでの記録を大幅に更新する、世界中が驚く結果となりました。 このボルト選手の世界記録から、私は一つの興味深い示唆を得ました。 多くの陸上競技の評論家、専門家、指導者たちは、今回のボルト選手が出した「100Mを9秒58で走る」という結果は、まだまだ先の未来に達成される結果であると考えていました。 30年、50年の時差を設けていたのです。 専門家が大切にするものは過去のデータです。過去のデータから変化率をはじき出し、出来る限り誤差のない数字を出します。 これは陸上競技だけではなく、景気の動向や消費の傾向、選挙の投票率などに対してもあてはまるものです。 しかし、今回のボルト選手の世界新記録は、そういった過去のデータからの予測を大きく上回るものでした。 すなわち、人類の進化の力を甘く見ていたということです。 今回明らかになったことは、人の変化率は過去のデータの予測の上にだけ成り立つものではない。ということです。 変化率は過去から見るだけでなく、未来を好転的に予測・予言することから読めるのではないでしょうか。 過去の結果を予想以上に上回ることができる我々人間は本当に偉大です。 今回の世界新記録を、すごいなあ、速いなあ、とだけとらえてはいけません。 この時代の節目=政治、経済、国際関係、スポーツ、生き方に対して、新しい見方、考え方が必要だ、ということを我々に示しているのだと考えています。 来週はいよいよ衆議院議員総選挙です。 時代は大きな転換期を迎えているようです。時代の傍観者・目撃者となるのではなく、時代の能動的な参加者として、主体者意識を持ち、未来を見据え変化に備えましょう。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 (原田隆史)