大阪教師塾 13期 第4回 塾生の声

①兵庫県公立高等学校 男性教諭

6月に大阪で高校生による高校生の殺害、7月に入り奈良県で高校3年生が同級生に刺される、さらに島根県で中2の生徒が父親を殺害、青少年を取り巻く状況はどうなっているのか。
原田先生はこのような危機的状況を「教育乱世」といいます。この教育乱世をどうのりきるのか。
それは、「教師自身が自立型教師になる」「プロの教師になる」「教師自身の人間力を高める」といわれます。

私は今期で8期連続で教師塾で学ばせていただいています。
40歳を超えて自分の教員人生を振り返った時に自分が何をしてきたのか。何を残してきたのか。ということを自問自答した時、これといって答えられるものは何もありませんでした。
とはいうものの自分なりに手を抜いたことはないし、いつも一所懸命にやってきました。
学校内でも割と重要なポジションを与えられ、人の嫌がる仕事もし、部活動もそこそこの成績は残せていました。
しかし今考えると、「頑張る」とか「一所懸命に」とかが自分の目標になっているような薄っぺらな教育しか出来ていなかったように思います。

そんな時に原田先生の著書を読ませていただき、その時の衝撃は今でも忘れられません。
そして、すぐに入塾させていただきました。それなりに人前で話したり、教育について語れるつもりでいた自分が、初めて教師塾へ参加した時「全然だめだな」「まだまだ足りないな」と思い知らされました。
教育理念はといわれてもすぐに答えられない。目標も漠然としたものしかない。日誌も書いてない。本当に何も知らないことばかりでした。
そういったことを教師塾では一つ一つ教えていただき、私にはとても新鮮でした。

目的1番、目標2番
「目標は何ですか、その目的は・・・」教師塾の学びの中で問われることの一つです。
目的すなわち「何のために」ということをしっかりと考えるようになると、指導の基軸がぶれなくなります。高校3年生の担任をしています。
HRで「目標の大学を決めなさい」といいますが、その前に「大学へ行く目的を考えるのが先やで」と、いいます。
「厳しいしんどい受験勉強、目的なかったら続かんよ」「必ずしも全員が第1志望の大学に合格するとは限らん。その時、目的なかったら大学生活で挫折するよ。」と話します。
「生徒指導で細かいことを、厳しく言うのは何のためか」と、いうことを話す。部活の時もそうです。「目標はベスト4に入ること、でもクラブをする目的は人間形成や」
このように考えて仕事をすると、やらされ感で仕事をすることはなくなります。本質的なところで物事を考えることができるようになりました。

スイッチオン
学び始め当初は、学びについていくのに必死でした。しかし回を重ねるにつれて、落ち着いて学べるようになってきました。
気付いたことは1ヶ月間の原田先生ご自身の学びの深さ、進化の早さ、活動の多大さです。
多忙であるにもかかわらず、毎月塾を開いてくださり学ばせてくださる。そういう事に気付いた時、自分自身のスイッチが入りました。
部活動を終え、閑散とした職員室へ帰り「早く帰りたい」「疲れた」などと思っても、原田先生の志や塾生先生方のことを考えると、教室点検・職員便所の掃除・机の周りのかたづけ・雑務処理などやる気になります。
こういうことを積み重ねていくと、ルーティンも90%を超えるようになり、日誌も800日継続できています。
これらは何か。「目の前の生徒を本気で何とかしたい」という思いです。目の前の生徒が良くなれば、学校が良くなる。そして日本が良くなる。その第1歩は自分が変わること「主体変容」であると気付かせてくれました。

教師塾での学びを深め、人間力を高め「自立型人間」「プロ教師」になります。
今では、教師塾の学びを実践していけば間違いないということを確信しています。

②京都府 公立小学校 女性教諭

教師塾の話のはじめには,原田先生の近況報告が毎回あります。
社会・経済等の世の中の出来事について学び,考える場を多く与えていただいています。
原田先生の講義からは,社会の動向が刻々と変わっていく様子がヒシヒシと伝わってきます。「昨日までは~だったのに今日は~だった」ということが日常茶飯です。
そして,教育というものが完全に政治・社会・経済に取り込まれ,大きく左右されていることが分かります。
私は,このような乱世ともいえる時代に教師として子どもたちに今何ができるのか,どんな力をつけさせていかなければならないのか,将来どんな大人に育てたいのか,自分の中で自問自答しながら真剣に考えることができます。
その中で,教師としての覚悟が決まります。

また、原田先生の中国やヨーローッパ観察のお話などからは,グローバルな視点で教育を見ることの大切さに気づかされます。
毎日の動き,出来事,ニュースをただの事実として捉えるだけでなく,原因を考え,教育と結びつけてその本質を深く理解しなければならないと思います。
これからは教育というものを単独で考えることはできなくなります。
日々アンテナを張って教師塾の学びを実践し,現場で結果を出していくことが,我々塾生の原田先生をはじめとする教師塾関係者の皆様への恩返しだと考えます。

前回の教師塾では,吉田先生による「ストローク」の講義が大変印象に残っています。
私は,教師になって5年目になるのですが,子ども達から返ってくる言葉で一番多いのがこの「ストローク」という言葉です。
ストロークとは,心の栄養であると教師塾で学ばせていただきました。私にとっても,子どもたちにとってもストロークはクラスのキーワードとなっており日常の中で言葉が飛びまわっています。
元気がない子がいれば,“ストロークを与えよう”と声をかける子が出てきます。
私は,教師として子ども達に7秒でストロークを与え,ターゲットストロークが与えられる教師でいたいと思っています。
教師である我々が志をもって,生き生きと生活していなければ子どもたちにストロークは与えられません。
また,どんなターゲットストロークを必要としているのか気づくことはできません。
子ども達の多くは,家庭に事情を持ちながら日々生活しています。その中で,変化に気づきすぐに声をかけることができるのは,我々教師しかいません。

職場の先生方でも,真面目で一生懸命な先生が精神の病に倒れている現場は多々あります。
人は,夢や目標を持っていても心の栄養が満たされていなければ(関わりが少なければ)病気になり,死にもいたります。
この教師塾で「ストローク」について学ばせていただいたことを現場で実践していきます。

原田先生をはじめ,原田研究所の皆様,講師の皆様,塾生の皆様,会場の手配からお食事の用意まで,毎回毎回本当にありがとうございます。
これ程までに学ぶ雰囲気の整った環境の中で,意識の高い先生方と共に多くのことを学ばせていただけることに,いつも幸せの気持ちでいっぱいです。
心から感謝申し上げます。
大阪教師塾もはや13期を終えようとしています。
毎期にわたり学ばせていただいているという感謝の気持ちはいくら口にしても,文字にしても伝え切れません。
だからこそ,この感謝の気持ちは大阪教師塾での学びを実践し,成果として出すことで示さなければならないものだと考えております。
主体変容の精神で子どもたちを育てに育てます。
本当にありがとうございました。今後もよろしくお願い致します。

教師塾について