大阪教師塾 14期 第1回 塾生の声
①和歌山県橋本市立隅田中学校 久保 雅秀
私は教師塾で5期連続で学ばせていただいております。
数年前、テレビで原田先生の特集を観て原田先生のことや教師塾を知りました。原田先生が私の母校である天理大学で講義をされている場面もあり、熱いものが込み上げてきたのを今でも覚えています。
是非入塾したいと思いました。
しかしまだそのときは「情熱は誰にも負けない自信がある」と思っていました。全国大会を目指して部活動では休みがなく毎日を過ごしていました。
そんなときに遠征に行き大学の先輩に練習試合をしていただきました。その先生は「教師塾の卒塾生」だったのです。いつか入塾をとお願いしたまま半年がたち異動を宣告されました。
そこは最近特に荒廃してきていると噂の学校でした。今までは部活動でとても充実していたこともあり、突然の異動に腹を立て、「もう教師を辞めよう」と思いました。
やはり噂通り、部活動どころではなく、放課後には生徒指導の毎日でした。
それまで力だけで指導していた自分は、3か月経ったころ限界を感じていました。辞める覚悟でその先輩に連絡し、願書を提出したのです。
幸い入塾を許可していただき「もう一度がんばってみよう」と思いました。
はじめて参加させていただいた教師塾は忘れることができません。
その日、午後6時前に文林会館に到着しました。まだ誰も来られておらず、私が一番乗りだと喜び勇んでいました。
ところが、熱意だけは誰にも負けないと自負していた私が、塾生の大きな声の挨拶や元気に圧倒されてしまいました。
原田先生の講義がはじまり約3時間、釘付けになりました。これほど集中して話を聴いたことがなかったというぐらいでした。
原田先生の教師初日のお話や松虫中学に赴任したときのお話など聴かせていただき、これほど胸が熱くなったことはありませんでした。
その後、学んだ日誌やルーティンチェック表についてもよく理解できず、今まで「ただ熱かった」というだけで、気持ちだけが空回りしている自分がいることに気がつきました。
やはり熱意、情熱にプラスしてスキル・ノウハウが必要になり、もっと勉強していく必要があると強く感じました。
熱い情熱を文字にし、「理念」を掲げて教育を行うことの大事さを感じました。「何のために教師をするのか・・」それが言えませんでした。思いはあっても言葉にして伝えることができませんでした。
自分が今までやってきたことが恥ずかしくなりました。
その後も手取り足取り、班の先生方に教えていただき、とにかく必死だったと思います。
5期連続で学ばせていただいておりますが、教師塾の学びはどんどん進化しています。
学びの速度も加速度を増しており、ハッキリ言ってついていくのが必死です。しかしたくさんの同志の先生とともに学べるのでモチベーションが上がります。
また、多くのご縁やつながりを感じ、トイレ掃除を行う、便教会にも参加させていただくようになりました。
普段「教える」という立場に立つ人間として、大切なことってなんだろうと、考えてみるようになりました。
まだまだ学びは深く感じますので実践をしながら深めていこうと思います。
今年になってからというもの、我が校の教師が何人も生徒に暴行をうけるようになりました。
数名が遅刻の嵐で、校内をウロウロ立ち歩き、朝の会もまともにできない状態になりました。3年生が卒業した後は特にひどくなりました。
そこで私は、年度が替わって自ら生徒指導主任に立候補しました。リーダーシップを発揮し、学校を立て直すために教師塾の学びを全て出そうと思いました。
原田先生は多忙にもかかわらず、時間をとってくださり立て直しのためのアドバイスをしてくれました。
また塾生のみなさま方も一緒に取り組んで考える場を与えて下さり、
「①目的 ②現状分析と目標設定 ③そのための方法を考える ④どんな計画を立てて、数値を上げるか」をまとめました。
そしてそれを年度初めに職員で共有し、共通理解することができ、いいスタートをきることができました。
特にみんなで考えて下さった目的は「隅田中学校の生徒が生き生きと活動するために、隅田中学校を正義ある学校になるために」で校内巡視表や職員室内の目に見えるところに掲示して教職員のモチベーションをあげるようにしています。
新しく異動されてきた先生も「大変でも教師全員が同じ方向を向いてがんばっている」と言って下さったり、「近隣の学校もどこも大変らしいが、どんなに大変でも、このようにみんなで取り組める方向性がハッキリしてくれている学校ならがんばれるからこのまま異動したくない」と言ってくれています。
教師塾の先生方の多くは素晴らしい学級通信を出されており参考にさせていただいてます。
中には毎日出している先生もいます。年度初めに1枚出す程度だった私も今は毎週出すようにしています。
今年度は生徒指導通信も毎週発行し、その通信で「なぜ、茶髪はいけないのか」「なぜ挨拶をするのか」などの価値観教育、意味づけ教育をするようにして事後指導よりも事前指導に全力を注ぐようにしています。
暴力、授業離脱が減り、体育祭では全力で走った生徒が感動の涙を流すように変わってきています。
まだまだ落ち着いている学校とは言えませんが、地域の方よりやっと、「落ち着いてきていますね」と言っていただけるようになってきました。
だからもう少しがんばろうと思い、毎日のルーティンの生徒玄関掃除も続けていこうと思います。
玄関を磨くのではなく、生徒たちの夢を磨く。生徒たちの夢のためにも毎日玄関をきれいにしていこうと思います。
教師塾は「主体変容」という「相手を変えるのではなく、まず自分が変われ」という原田先生の教えに基づいての実践の場です。
それまで私は「生徒が悪いから・・・」「保護者が悪いから・・・」「同僚の教師が悪いから・・・」矢印をいつも人に向けていました。
しかし今は違います。
原田先生は「優れた人格の土台の上に能力発揮がある」とおっしゃられます。
さらに教師塾での学びを深め、人間力を高め、よりよい日本を創るため、これからの日本の教育の将来を担うことができるプロ教師となり、自立型人間育成のために全力で邁進する覚悟です。
そして和歌山にも教師塾を立ち上げようと考えています。
原田先生、原田教育研究所の皆さま、同志の先生方、本当にありがとうございます
②大阪市 公立中学校 若宮由実
今年で教職32年目になります。年齢だけは大ベテランの域に達してしまいました。
原田先生を始め、教師塾には若くこれからという先生方も多く、また、志高く教育に熱く取り組まれている先生方ばかりです。
そんな中で、毎回刺激を受け自分の目標に向かい頑張るエネルギーをいただけることを本当に幸せに思います。
この14期は、私にとって7期目になります。
参加し始めた頃は、教室の中の熱さに圧倒されっぱなしで学ぶ以前に慣れるのがやっとという感じでした。
教師塾での学びを学校に持ち帰り、ただ実践するだけでなく同僚にも広めていかなくてはと思いながら、力不足のためなかなか思うようになっていないのが現状です。
けれども、学びを実践する中で、自分の関わっている子供は確実に力をつけ結果を出しています。
特に部活(陸上)では、三種の神器である日誌・ルーティン・長期目的目標設定を部員にもさせています。その積み重ねによりこの10月、大阪府秋季総体で昨年に続き女子総合優勝することができました。
部員の目標は、自分たちが優勝すること=顧問である私の優勝監督賞の受賞でした。
表彰式後、部員全員で私を取り囲み「先生、優勝おめでとうございます。」と涙をぽろぽろ流し、自分たちが頂いた優勝カップを私に手渡してくれました。
こんな感動的な経験をさせてもらえたのも、「何のために」ということが、子供たちの中に明確になっており、ただ一心に努力をしたからではないかと思います。
奉仕活動として、登下校でゴミ拾いを続けている子が多数います。
彼女らは、自分たちがいつも地域に守られ、支えられていることに感謝し、また地域が少しでもきれいになるようにと一生懸命です。
日誌も本当に充実しており、中には原田先生の60日間ワークブックを購入し記入している部員もいます。
日誌やルーティンチェックを自身でするのが苦手な私は完全に部員に負けています。
私は多くの人から「自己評価が低すぎる」であるとか、「謙虚すぎる」「もっと、堂々としていいのでは」といっていただくのですが、どうもいつも満足度が低い状態です。
ただ、教師塾の中では、皆さんがほめてくださったり、励ましてくださったり、暖かい言葉をかけてくださるお陰でちょっぴり自信が湧いてきます。
また、私の実践の中で身につけたスキルを塾生の方にシェアし、それが成功したときはこの上ない喜びも感じますし、数少ない自信のもてる場面でもあります。
今、教師塾は私の中でなくてはならない場所になっています。
毎月の課題に追われ、ぎりぎりの状態にはなるのですが、原田先生や塾生の皆さんの熱さに触れられることが心の栄養となり、パワーとなっています。
教師塾で皆さんに出会えたことは本当に幸せなことであり、光栄なことです。
私が皆さんから頂く心の栄養で、私も子供たちに惜しみない愛情とエネルギーを注ぎ、一人でも多く自立型人間を育てられたらと思います。
頑張ります。













