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2018.04.26

【特別公開】メルマガ連載:大谷翔平を育てた教育 その1――原田隆史の「カリスマの目線」

弊社メールマガジンの人気コラム、原田隆史の「カリスマの目線」は、
現在大リーグで活躍中の大谷翔平選手を育てた教育をテーマに連載中です。

大谷選手が使用した目標達成ツールが注目を集めていますが、
大谷選手を高校時代から知る原田からみた、大谷選手の凄さと、大谷選手を育てた教育のポイントとは?

今回は特別に、連載内容をホームページでもご紹介いたします。

メールマガジンご購読もお待ちしております。

 


株式会社原田教育研究所メールマガジン【仕事と思うな、人生と思え】Vol.463(4/13配信)より
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原田隆史の◇◆カリスマの目線◆◇Vol.457
<大谷翔平を育てた教育>
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大リーグで大谷君が投打にわたり大活躍中である。
高校野球で活躍し、プロ野球でも活躍、そして大リーグで活躍中である。
それぞれの年代の所属する集団で見事な結果を残している。
しかし、発言記録を調べると中学のリトル野球時代は、
日本一やプロで活躍するなど考えていなかったそうである。

では、どこで覚醒したのだろうか?

花巻東高校時代にきっかけがある。
名将、佐々木監督との出会いと教育である。

私は2015年、16年と連続で花巻東高校の練習に招かれた。
選手の登校風景から見ようと、早朝6時30分に訪問したが、
すでに練習は始まっていた。
グランドと施設は高校とは思えないスケールで、
部員と関係者を合わせると200名以上、プロ球団がキャンプをしているかのようである。
ホームベース後ろにある監督室から練習を見学した。
その間、選手、女子マネージャー、コーチ、関係者が
代わる代わる入ってこられたが非常に礼儀正しい。
グランドに出ると、全選手が間髪入れず挨拶をしてくる。
しかも、とても爽やかである。
やらされ意識のとってつけた挨拶ではない。自主、自発的な挨拶である。
思春期の高校生が、見ず知らずの他人に爽やかに挨拶が出来る時点で、
教育が行き渡っている証拠だ。

数時間観察をしてみると、人を自立させる三原則が徹底されていた。
それは、
時を守る
場を清める
礼を正す
である。
「躾、成長、再建の三原則」とも呼ぶ。
解説すると
時間厳守=時を守る
清掃・奉仕活動ですさみを除去する=場を清める
あいさつ、返事、ありがとう=礼を正す
の三つの励行である。

この三原則が徹底されると、
人の土台である「心」や「人格」が育成されてくる。
その土台の上に、野球や学業を乗せて合わせていくと、自立した人に育つ。

佐々木監督はその土台作りに励まれたのだ。
高校生が土台の上に乗せる活動は、スポーツ、芸術、学業、アルバイトなど多々あるが、
土台さえできれば何を乗せても成長する。

監督は教育の視点を、目に見える選手の練習や行動に合わせず、
見えない、見えにくい心に合わせているのだ。
まさに「心づくり指導」である。

選手も基本は県内からしか募集しないという。
過去に甲子園強豪校を数校視察したが、
強くなるとほとんどが県外からの選手というチームも存在した。

ここに監督の意志がある。
元々優れている強い選手を集めるのではなく、
県内の限られた選手を自らの教育により育てて行くのだ。
そして、面授による陶冶である。
面授とは、選手と向き合い直接育てることであり、
陶冶とは、才能・性質などを練って作り上げることをいう。

佐々木監督の面授と陶冶、そして躾の三原則。
ITやAI時代に負けない「人の意志のある教育」、それが大谷翔平を育てた。

今日はここまで。
大谷君のさらなる活躍を期待して。

次回は、大谷翔平を育てた教育をさらに深堀していく。

ありがとうございました。

原田隆史

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