GRO-WITHニュース
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2018.04.27
【特別公開】メルマガ連載:大谷翔平を育てた教育 その2――原田隆史の「カリスマの目線」
弊社メールマガジンの人気コラム、原田隆史の「カリスマの目線」は、
現在大リーグで活躍中の大谷翔平選手を育てた教育をテーマに連載中です。
大谷選手が使用した目標達成ツールが注目を集めていますが、
大谷選手を高校時代から知る原田からみた、大谷選手の凄さと、大谷選手を育てた教育のポイントとは?
今回は特別に、連載内容をホームページでもご紹介いたします。
>>連載(1)大谷翔平を育てた教育その1はこちら
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株式会社原田教育研究所メールマガジン【仕事と思うな、人生と思え】Vol.464(4/19配信)より
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原田隆史の◇◆カリスマの目線◆◇Vol.458
<大谷翔平を育てた教育 その2>
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大谷君の活躍と躍進が続いている。
大谷君は、高校時代からそうだが、
インタビューや取材時には感情をむき出しにせず、
インタビュアーの意地悪な質問に対しても、険しい顔をせず淡々と語る。
誠実に向き合う姿勢が謙虚であり、新鮮である。
人が目標を達成する時には、大きく分けて三つの関所がある。
第一は始める時である。
開始時に明確な目的と目標を設定し、
自分を動かし、行動させる勇気とエネルギーが必要である。
これを点火エネルギーと名付けよう。
点火エネルギーを生み出すのは「目的・目標設定の技術」であり、
正しく未来を描く力といえる。
第二の関所は、物事の継続中、すなわちプロセスである。
このプロセスで必要となるのが、自分の感情をうまくコントロールし、
モチベーションを継続させ続ける「セルフコントロール能力」である。
「パフォーマンス=何を×どんな気持ち・感情で」が
「セルフコントロール能力」の方程式である。
P=何を×感情 である。
この感情には、大きく分けて二つあり、
一つが、プラスの感情=ポジテイブな感情である。
もう一つが、マイナスの感情=ネガティブな感情であり、
この選択が人のパフォーマンスに大きく影響する。
マイナスの感情、すなわち嫌々、不機嫌に、
鬱陶しく働く人を見ることがあるが、
好ましい結果を生み出せていない。
特に接客業などでは顕著である。
その日に起きる出来事の一喜一憂から感情が乱され、
ぶすっと、不機嫌に行動してしまい、マイナスの結果を招くのである。
また、不機嫌に、やらされ意識、被害者意識で働いていると、
他者との良好な関係も損なうであろう。
野球というスポーツは、対戦相手や観客、スタジアムの状況などが
刻々と変化し、対応していかねばならないスポーツである。
その時々に降りかかる状況の変化に、
怒り、悲しみ、不機嫌というマイナスの感情に振り回され、
自分を見失っていては、いい投球やバッティングは出来ないだろう。
そうならないためには、長期的な心の修養が必要である。
その修養を大谷君は高校時代、日ハム時代から続けている。
それが「日誌」である。
日誌については、機会を見て詳しく説明するが、
明日のイメージトレーニングと
日々の行動を振り返る機能が備わっている。
一日の仕事、活動、野球を文字で振り返るのである。
この日々の振り返りの継続が、自己を承認することになる。
「いろいろあったが、よく頑張ったなあ」
「明日も頑張るぞ」
という感覚を得るのである。
この継続と蓄積が人の心を作り上げる。
大谷君は日誌を継続し、自ら心作りを行ってきたのである。
そのため、泰然自若とし動じることがない。
次の関所は、目標にたどり着いた時である。
人のエネルギーは、目標にたどり着くと、成功・失敗に関係なく
エネルギーが下がってしまう。
放っておくと、よく言うバーンアウト、燃え尽き症候群というものになる。
これを防ぐためには、目標を途切れさせないことが必要である。
すなわち、初めの目標のゴールが見えてきた時には、
次の目標が見えている、という状態を作るのである。
日ハムで大谷君を教育した、選手教育ディレクターの本村さんは
教師塾の塾生であり、原田メソッドの黒帯である。
日ハムでは、野球日誌、目標設定用紙、
オープンウィンドウ64(マンダラとも呼ばれる)等のツールを
育成に採用し、選手を鍛えている。
本村ディレクターいわく、
「大谷選手は、時期が来ると自分で目標設定用紙を取りに来る」そうだ。
球団が配り、書かせるのではなく、
大谷君は自分で用紙をもらいに行き、自ら書き、次の目標を設定するのである。
このように、成功や達成を邪魔する三つの関所を、
大谷君は教育により授かった、自らの力「セルフコントロール」の力で
乗り越えているのである。
素晴らしいことである。
今日はここまで。
次回は
大谷君を育てた家庭教育、高校野球での教育、日ハムでの教育を関連付けて、
さらに詳しく見ていこう。
ありがとうございました。
原田隆史
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