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2018.04.27

【特別公開】メルマガ連載：大谷翔平を育てた教育　その３――原田隆史の「カリスマの目線」

弊社メールマガジンの人気コラム、原田隆史の「カリスマの目線」は、
現在大リーグで活躍中の大谷翔平選手を育てた教育をテーマに連載中です。

大谷選手が使用した目標達成ツールが注目を集めていますが、
大谷選手を高校時代から知る原田からみた、大谷選手の凄さと、大谷選手を育てた教育のポイントとは？

今回は特別に、連載内容をホームページでもご紹介いたします。
＞＞連載（１）大谷翔平を育てた教育その１はこちら
＞＞連載（２）大谷翔平を育てた教育その２はこちら

＊メールマガジンご購読もお待ちしております。

 

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株式会社原田教育研究所メールマガジン【仕事と思うな、人生と思え】Vol.465（4/26配信）より
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原田隆史の◇◆カリスマの目線◆◇Vol.459
＜大谷翔平を育てた教育 その３＞
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今回も引き続き、大谷翔平選手について連載で考察している。
大谷君の活躍と動向は、連日テレビで報道されているので
彼が遠くアメリカにいても、身近に感じることができる。

その中で「大谷翔平を育てた目標達成シート」が注目を浴びている。
「マンダラ」「魔法のシート」と紹介されているが、それがこちらである。

▼スポーツニッポン「花巻東時代に大谷が立てた目標シート」
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/02/02/gazo/G20130202005109500.html

このシートをご覧になった方もいると思うが、
正しくは「オープンウインドウ64」と呼んでいる。
人を自立させる教育「原田メソッド」のワークシート「オープンウィンドウ64」であり、
花巻東高校で使っていただき、大谷君が高校一年生の時に、
卒業時の目標「ドラフト一位指名を8球団から受けたい」を達成するために描いたものである。

「オープンウィンドウ64」の説明をすると、
目標である「ドラフト一位指名、8球団」を中心に書き、
まわりの8個のマス目にテーマに関連の深い項目を書く。
「コントロール」、「キレ」、「変化球」、「160キロ」、
「運」、「人間性」、「メンタル」、「体づくり」
がそれであり、私は「基礎思考」と呼んでいる。

目標は、基礎思考の項目だけでは叶わないので、
基礎思考それぞれに関連のある具体的行動を8個ずつ描いていく。
それを「実践思考」と呼んでいる。

テーマに関して「基礎思考」の項目が8個、
それぞれを「実践思考」で8個考えるので、
合計64個の目標に関連する具体的な行動が揃うことになる。
したがって「オープンウィンドウ64」と呼ばれている。

64個の行動が出そろうと、
目標達成までの全体像がイメージでき、体感できるようになる。
宗教の世界でいう「マンダラの図」を現代に蘇らせたものである。

高校一年生で卒業時の目標を明確に設定し、
64個のマス目を全て書き入れている用紙は圧巻である。
大人向けの研修でも「オープンウィンドウ64」を行うが、
初めてのトライで全て書ききれる方は多くはない。

基礎思考8項目の中に「運」「人間性」があるが、
高校生が目標達成のために「運」と「人間性」を選んでいるところが素晴らしい。
また、「人間性」を高めるための具体的な行動として
「ゴミ拾い」「部屋掃除」「審判さんへの態度」「本を読む」
「応援される人間になる」「プラス思考」「道具を大切に使う」「あいさつ」
を選んでいる所は、さすが大谷君である。
この行動を見ているだけで、
大谷君がどのような教育を受け、影響されてきたかがわかるだろう。
家庭でのご両親からのしつけや、
花巻東高校での佐々木監督の教育の賜物である。

興味深い話がある。
この用紙を少年野球の子供たちに配ると、
今まであいさつや掃除、道具の整理を好まなかった子供たちが、
急に整理整頓をしだし、あいさつを元気よく始め、
家庭でも靴を揃えたそうである。

まさに大谷翔平選手のプラスの影響である。

モデルとしての偉大な効果であり、
そう考えると、23歳の青年はすでに人々の憧れを通り越し、
人生の目標になっているともいえるだろう。
大谷君本人は少々プレッシヤーを感じるかもしれないが、
子供たちのためにも、モデルとして頑張ってもらいたい。

教育の影響の大きさと素晴らしさを大いに感じた逸話である。

この後、大谷君は高校野球で大活躍し、
日本ハムファイターズに進むことになる。
日ハムでの教育については次号で解説していく。

今日はここまで、大谷翔平選手のさらなる活躍を祈念しましょう。
ありがとうございました。

原田隆史

 

【参考情報】「オープンウィンドウ64」の活用法を詳しく掲載した著書
『一流の達成力』原田隆史・柴山健太郎著、フォレスト出版