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受講者の声
FAN VOICE

2018.12.06

非認知スキルを高めるために

FAN VOICE : 彦根市立稲枝中学校 山田孝校長

2018年11月7日、滋賀県彦根市立稲枝中学校にて原田隆史の講演会がありました。山田孝学校長に、原田メソッドの実践についてお話をお聞きしました。

ーー原田メソッドに取り組み始めたきっかけを教えて下さい

山田孝校長先生:
2018年4月に本校に赴任した際、私はドラッカーの自己目標管理シートについて職員会で話をしたのですが、その際に何人かの職員がすでに原田メソッドを実践していることを知りました。部活動を担当されている先生方から「日誌」を見せてもらい興味を持ったのが一つのきっかけです。

また、大谷翔平の活躍とともに彼の書いたマンダラ(オープンウィンドウ64)が注目されていますね。大谷翔平選手についての報道を見ると、彼は「非認知的スキル」が高いと感じます。このスキルを高めることが原田メソッドの根幹ではないかと感じました。それはまた、私達のやりたいこととも一致していました。

本校は、人権教育の研究指定校です。子どもたちに自己有用感を高めていくための取り組みをしたいと考えていました。原田メソッドは自立型人間の育成を重視しています。「自分で高まっていこうという人間になれば、(自他を問わず)人を大切にするのではないか」と考えた…以上が原田メソッドの導入を決めた理由です。

ーー野球部の生徒さんの日誌(上の写真)を拝見しました。野球部だけではなく全校生徒が日誌に取り組んでいるのでしょうか。

学級用の日誌フォーマットを作り全校生徒が毎日書いています。毎日書いて、提出をする。これを各担任の先生がペン入れをして当日のうちに返却します。この取組を今年(2018年)の7月から続けています。

ーー毎日提出してその日に返却となると、中々大変ですね…。これまでの所どのような成果がありましたか?

まず、文章を書ける生徒が増えてきました。はじめは空欄が目立ちましたが、日を重ねていくうちに文字数も増えていっています。こうして文章を書けるというのは、ともすればぼんやりと日々を過ごしてしまいがちな子供も自分自身をしっかり見つめられている証拠だと感じています。

また、学校では”目立つ生徒”によく関わることができても、”目立たない生徒”にはなかなか話しかけにいったり関わりを持ちづらい事があります。この日誌を通じ、それぞれの生徒がどんなことを考えているのか、どんな思いでいるのかがより良くわかるようになりました。日誌は個々の生徒の理解の助けとなり、何か問題があった時はこれを早期発見することにつながっています。

ーー長期目的・目標設定用紙と日誌は関わりをもたせているのですか?

日誌の最初のページに長目をつけて管理しています。子どもたちはそれを見ながら「今週はどういう事をするか…」、「今日は何をしなければいけないのか」ということを考えるようになっています。

この日誌フォーマットの印刷は市役所の高速印刷機械を使ってやっているのですが、この機械の使い方を教えてくれる係の方が他校の保護者様だったんですね。その保護者様からは、「こんなにすごいことを稲枝中学校はしているのか。」「私の子供の学校でも実践してほしい!」などとお褒めの言葉を頂きましたよ。

ーー原田メソッドの実践を通じて、一番の”気づき”は何だったでしょうか。

やはり(日誌を通じて)「自分と向き合う」ことが一番大きいでしょう。自分自身…特に自分の内面をよりよく知り、そして自分の強み・弱みを見つけることができるようになったように感じます。

また、生徒たちの目標に向かっていく姿勢が強くなってきたように感じています。たとえば、朝の読書の時間を見てそのように感じます。(入学時はそうではなかったのですが)整然と読書が行われています。この本を読もう、と決めたら最後まできちっと読もうとする姿勢が育っています。

本校では毎朝グラウンドで自由に体力づくりをして良いことになっています。滋賀県では朝練習が禁止されているので、部活動とは関係なく走りたい子供が集まって来ています。

はじめは10〜20人だったのですが、今では50〜60人にまで増えました。運動部の子どもたちや吹奏楽部の子どもたちが、40分程、自主的に走っています。誰に言われてではなく、こうして自分を鍛えている姿は頼もしいものです。

ーー40分も走っているのですか!

命じられて部活動の朝練に来るのではなく自分で起きる。身支度をして学校へ行く。朝は7:20から8:00までのランニング。これが終わったら授業開始の8:15までに後片付けと着替えを済ませます。休み時間の移動や次の授業の準備も、教師があれこれと指導することもせずにできるようになりました。つまり、生徒たちの時間管理能力が上がってきたようです。

ーー多くの子供達が自主的に、朝から40分も走る姿は壮観ですね…。最後になりますが、これから原田メソッドを用いて挑戦をしようという皆様へ向けてのメッセージをお願い致します!

先日、本校で講演をしてくださった原田先生の講演の中で、もっとも印象に残っているのは「目的・目標」についてのお話です。

私達はいろいろな目標を考えてそれに向かって行動するし、そのように生徒たちにも伝えています。これはよくある事。しかし、それらは「いったい何のためにやっているのか」「なぜその目標に取り組んでいるのか」までしっかりと考えられているでしょうか。

目的をはっきりさせる事は、原田メソッドの中でもとても重要な要素をしめているのかなと感じています。

「なんのために、それをするのか?」

子どもにしても大人にしても、この問いに対する答えをきちっと確認した上で取り組んでいくことが大事。自分を高め、達成目標を追いかけていく原動力にとなっているこの「目的」の重要性を原田先生には教えて頂きました。

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