受講者の声
FAN VOICE
2025.11.11
渡辺由起子様(養成塾受講生)
FAN VOICE : 渡辺由起子様(IDOA アイドア)
渡辺由起子さんは、フィールドエンジニアとして業務効率化やVBAによる自動化を得意としながら、イオングループ有志によるグループコーチングのファシリテーターも務める多才な実践者です。
学生時代からリーダーシップと世話好きな性格で周囲を引っ張ってきた「クラスのおかあちゃん」タイプ。理論だけでなく実践を通して人の成長を支える力を磨こうと、内田講師の姿に憧れて原田メソッドの学びに参加していただきました。
以下、インタビュー内容です。
Q:原田メソッド養成塾を受講しようと思われたきっかけを教えてください。
A:尊敬する内田さんが学ばれている原田隆史先生とは、どんな方なんだろう──。そんな興味が最初のきっかけでした。そして今年のお盆休みにFacebookで見かけた川阪さんのセミナー(原田メソッドアカデミー)に参加してみたところ、「私もこうして何かを伝えられる人になりたい」と強く感じたんです。
実際に受講してみると、自分にとって「ちょうどいい負荷」だと感じました。目標を紙に書き出すワークを通して、これまで「できているつもり」でいたことが、実は明確な目標になっていなかったことに気づきました。特に、期限を設けて書くことで「どこが進めでいないのか」がはっきり見えてきて、その現実を直視する“ヒリヒリする感覚”を味わいました。なんとなく前に進んでいるつもりで、実は同じ場所をぐるぐる回っていた自分を知る、良いきっかけになりました。
Q:印象に残っている言葉や学びはありますか。
A:「学習とは固定観念の更新である」という言葉です。これはとても印象に残りました。自分自身も、毎週のグループコーチングで「視座を変える」「解釈の幅を広げる」をお伝えしていたのですが、この言葉に出会って、自分の中で表現が整理された感覚がありました。今ではこの“固定観念の更新”という言葉を意識的に参加者の方々にもお伝えするようにしています。
Q:そのグループコーチングについて、もう少し詳しく教えてください。
A:イオングループの有志が立ち上げられたもので、当初の目的は「イオンで働く人の幸せと組織の活性化」でしたが、現在は外部参加者も半数近くに増えています。毎週、参加者4名とファシリテーター1名で実施していて、朝6時と7時の2クラスがあります。私は3年前に最初のクラスに参加しました。最初は「勤務時間内に受けるもの」と思っていたのに、日曜朝7時と聞いて驚きました。でも義理で3ヶ月だけ続けようと決めたんです。それが気づけば3年になっていました(笑)。
参加から1年3ヶ月ほど経った頃、ファシリテーターを勧められ、今は2年目です。最初は戸惑いもありましたが、続けるうちに、参加者がどんどん元気になっていく姿を目の当たりにしました。思い込みに気づいたり、心のバイアスが外れたりする瞬間に立ち会えるのは本当に嬉しいです。
Q:これまでのキャリアの中で、働き方や転機となった出来事について教えてください。
A:前職では、日々の業務を効率化するためにVBAを独学で学び、社内ヘルプデスクとして周囲にノウハウを共有していました。社内全体の生産性を高めたいという思いで提案を重ねていましたが、なかなか理解を得られないこともあり、少しずつ価値観の違いを感じるようになりました。そうした中で、「環境を変えて新しい挑戦をしたい」という気持ちが芽生えました。
その後、ご縁があり占い師の方に相談した際、「美容が天職」という言葉をもらったことが大きな転機となりました。最初は半信半疑でしたが、大手エステ店の滋賀支店長をご紹介いただき、その方の教育にコーチングの要素を感じて強く惹かれました。実際に入社し、美容の世界で働くことになったんです。
Q:美容の仕事を通して、どんな気づきがありましたか。
A:滋賀支店長は本当に魅力的な方で、教育スタイルの中に人を育てる温かさを感じました。実はその時点ですでにコーチングに関心を持っており、「ご縁なのかもしれない」と感じたのを覚えています。
ただ、自分自身が肌トラブルに悩んだ経験が少なかったため、美肌よりも「体づくり」「心の変化」に興味を持つようになりました。以前、25キロほど体重が増えた時期があり、そこから減量して自信を取り戻した経験があるんです。その体験が「痩せることで人生が変わる」という実感につながり、痩身に特化したエステを始めました。今は自宅でサロンを運営しながら、昼はアコ―ディスコンサルティング株式会社にてDX関連の派遣業務で現場の改善支援をしています。
Q:コーチングとエステ、異なる分野に見えますが、共通する点はありますか。
A:どちらも「人の変化を支える」という点でつながっています。エステでは体の変化を通して笑顔を引き出し、コーチングでは心の変化を支えます。どちらもその人が本来持っている力を引き出す仕事です。グループコーチングのファシリテーターとして活動する中でも、「笑顔が増えた」「気持ちが軽くなった」という声をいただくと、この活動を続けたいと強く感じます。ボランティアではなく、生業として継続していくことで、より多くの人に還元できる形をつくりたいと考えています。
Q:今後の目標を教えてください。
A:まずは、年間100回以上のワークショップやセミナーを開催する講師になることが一番の目標です。「やわやわコーチング」という、自分らしい柔らかいスタイルで、こけても怪我しない挑戦環境を広げていきたいと思っています。強い言葉で煽るのではなく、固定観念をやさしく揺らし、問いかけを通して心が動く瞬間をつくれる存在でありたいです。
そのために、IDOA(アイドア)として、まずは1on1の個人セッションで経験を積み、その学びを活かしながら、ゆくゆくは「組織の風」を上向きにするコーチとして、会社やチームの中に温かい循環と対話文化をひろげていく未来を描いています。
その上で、自宅サロンを安定させ、将来的にはテナントを借りて本格的な運営にも挑戦していきたいと考えています。自身の身体の経験から生まれたケアやサポートも、コーチングの世界観と同じように、やさしい循環を生み出す要素だと思っているからです。
これらの挑戦を通して、自分なりの形で社会に「やさしい風の循環」を広げていきたいです。
■編集後記
渡辺さんとお話をしていて感じたのは、「人のために役に立ちたい」「この場所をもっと良くしたい」という純粋な思いが、どんな場面でも行動の中心にあるということでした。学生時代から周囲を支える“お姉さん”的な存在であり、職場でも気づいたことを実際に提案し、改善へとつなげてきた。その姿勢の根底には、強い母性と、他者の成長を心から願う温かさが感じられます。
お金や肩書きのためではなく、人の笑顔や変化を原動力に動く。そのベクトルが常に“他者”に向いていることこそ、渡辺さんの最大の魅力だと思います。人の心を支え、場をより良くしていく力を自然に発揮されていると感じました。
そして今、原田メソッドという確かな「型」を手に入れたことで、その思いがさらに現実的な力を持ちはじめています。自宅サロンの経営を安定させ、将来的にはテナントを構えて事業を広げるという目標も、現場での実践と学びを重ねることで着実に実現されていくでしょう。
渡辺さん、どうもありがとうございました!
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