受講者の声
FAN VOICE

2025.11.24

Y.K.さん（養成塾36期）

FAN VOICE : Y.K.さん（協同組合オーエムシー　）

Y.K.さんは2014年に商社へ新卒入社後、購買部で1年間勤務。2015年7月から現職の営業職としてキャリアをスタートし、2025年で勤続10年を迎える。現在は642社もの顧客を担当し、そのうち約9割を自らの営業活動によって開拓してきたハイパフォーマー。

学生時代は学業よりもフットサル部での活動やアルバイトに打ち込み、フリーマーケットで自ら接客・販売を行った経験から「人と直接向き合う営業の仕事」を志すようになった。入社後は、ひたむきな行動量と誠実な対応力で信頼を積み重ね、顧客との長期的な関係構築を得意とする。

 

Q　原田メソッド認定パートナー養成塾の受講状況と、ここまでの実感を教えてください。  

A　第3回まで終わりました。課題は正直大変ですが、残り2回も前向きに取り組むつもりです。原田隆史先生の中学校教員時代、西成での実践、そしてサッカー選手・柿谷曜一朗さんの事例に強く共感しました。人が変わるプロセスが具体的で、学びが大きいと感じています。  

 

Q　最初から営業のパフォーマンスが高かったのですか？  

A　いいえ。最初は営業が「怖い」「嫌だ」という感情でした。1年〜1年半ほど経って、できる人との違いを分析し、面談の数を増やしました。契約にならなくても「人と会うこと自体に意味がある」と考えるようになりました。「同じ商品なら私から買ってもらった方がいいですよ」と言えるぐらいの自信も生まれました。  

お客様の多くは潜在ニーズの段階で、危機感も薄い。だからこそ、押し引きの強弱、決裁権の有無、世代や価値観に合わせて言葉や所作を調整しています。難しさもありますが、やりがいを強く感じます。  

 

Q　日誌を出していないのに、どうしてこれだけ高い成果を出せるのですか？  

A　日誌はやっていませんが、手帳は毎日使っています。前日の夕方に翌日の予定を書き、イメージトレーニングをして、準備をその日に終わらせ、翌朝もう一度確認します。完全に習慣になっているので、特別なことではなく、業務の一部です。  

 

Q　それ、日誌ですから（笑）。  

A　あ、そうなんですね（笑）。たしかに言われてみればそうかもしれません。部下を持つようになって、自分の時間を人のために使う必要が出てきた。だからこそ、自分の仕事はスケジュール通り、トラブルなく終わらせるようにしています。時間とキャパには限りがあるので、当たり前のことを確実にやるようになったんです。  

 

Q　学生時代から社会人初期までを「暗黒期」とおっしゃっていましたね。  

A　はい。2010年から2015年は、まさにどん底でした。やりたいこともなく、ギャンブルばかり。毎月の収支はマイナスで、親に借金。大学にもほとんど行かず、生活費のためにボウリング場で賭けボウリングをしていました。典型的な「不幸」ではないのですが、主観的には地獄のような時期でした。  

 

Q　それだけ落ちるって、逆にすごいですよね。私なら真面目に踏ん張って、そこまで落ちきれないと思う。Kさんの強さは、「落ちきる力」にあるんじゃないですか。  

A　そうかもしれません（笑）。あの頃の経験が、今の営業に確実につながっています。数字を信じる感覚、決断の早さ、そして「間違っても回収すればいい」という胆力。ギャンブルで痛い目を見た分、数字を見る目が鍛えられたのかもしれません。営業の世界は過去が関係ない。「売れば評価される」世界です。ゼロからスタートできるのが楽しかったですね。最初は怖かったけれど、だんだん営業が面白くなって、今では天職だと思っています。  

 

■編集後記  

ハイパフォーマーは、特別なことをしているようで、実は「すごい当たり前」を積み上げている人です。そして本人にとっては努力ではなく、自然にやっている日常です。逆に言えば、「当たり前のことですけど？」とさらりと言えるようになって初めて、それが本物の習慣になる。 努力を努力として語らず、軽やかにやり続ける。その姿の中に、原田メソッドの本質があるように思います。

もうひとつは、「落ちる力」。2010年〜2015年の暗黒期を包み隠さず語り、そこから上がってきたKさんの胆力です。落ちることを恐れず受け入れた人は、上がる力を持つ。失敗や挫折を糧にして、数字と向き合いながら、営業を“楽しむ仕事”に変えていく姿は圧巻でした。  

どんなに努力しても、楽しんでいる人には勝てない——Kさんを見て、その言葉の意味が腑に落ちました。

Y.K.さん、どうもありがとうございました！