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FAN VOICE

2025.11.20

中嶋克仁さん(中嶋産業株式会社

FAN VOICE : 中嶋克仁さん(中嶋産業株式会社 常務取締役)

中嶋克仁さん(中嶋産業株式会社 常務取締役)

 

中嶋産業株式会社の常務取締役として、営業現場を支えながら組織づくりにも挑む中嶋克仁さん。前職での厳しい経験や、創業者である祖父と社長である父から受けた影響を糧に、「覚悟を決めて仕事に向き合う姿勢」を大切にされてきました。  

 

彼が目指すのは、自分一人が先頭に立つのではなく、周りのメンバーが能力を発揮しやすい環境を整える「支援型のリーダーシップ」です。このアプローチの中で、原田メソッドの活用や、会社の文化を守りながら成長を目指す試行錯誤を続けています。

 

今回のインタビューでは、「覚悟の原点」「祖父と父から受け継いだ価値観」「原田メソッドの実践」「支援型リーダーシップ」「長期視点の営業と人材育成」「他業種から学ぶ姿勢」についてお話を伺いました。

 

――中嶋産業に入社されたきっかけを教えてください。  

前職は機械メーカーに3年間ほど勤めていました。そこはかなり厳しい職場環境で、困難な状況に直面する日々でした。努力が適切に評価されないと感じることもあり、苦悩しました。

 

ある時、「お前が登っているのは別の山やから関係ない」と言われて、愕然としたのを覚えています。自分なりに一生懸命やっていたつもりでも、そもそも目指す山が違っていたんです。その時、「ゴールを正しく理解して登らないと意味がない」と痛感しました。そういった悔しさが、今の学びの原動力になっています。

 

――その後、家業である中嶋産業に入社されてからは、どのような変化がありましたか。  

中嶋産業を継ぐために前の会社を辞め、戻った時から「もうここでやっていく」と覚悟を決めて、仕事の捉え方が大きく変わりました。趣味の時間でさえ、「これがお客さんとの話題になるかもしれない」と思うようになりました。覚悟を決めることで、物事の見え方も、時間の使い方も、まったく違うものになりました。  

 

――お祖父様やお父様からの影響はどうでしょう。  

祖父は創業者で、「仕事の鬼」と呼ばれるような人でした。トップダウンで現場を引っ張るタイプで、営業もトップ営業で、現場の細かいことまで指摘するような人でした。祖父は「仕事は段取り命やから」、「人を裏切るような仕事しちゃあかん」とよく言っていました。仁義を重んじ、筋を通すという考え方が根底にありました。  

 

一方、父は社員を信頼し、任せて伸ばすタイプです。口出しせず、みんながやってもらった結果が会社の成果に結びつくようなスタイルです。会社の成長段階によって、リーダーシップの形は変わると感じています。祖父のように強く引っ張る時期もあれば、父のように現場に委ねる時期もある。どちらも必要で、そのバランスが経営には大事だと思います。  

 

――御社では、原田メソッドのツールはどのように活用していますか?  

はい。まだ会社として正式に導入しているわけではありませんが、これから本格的に活用していきたいと考えています。中でも、オープンウィンドウ64は会議にも取り入れたいと思っているツールです。営業・人材育成・礼節といった会社の「心技体」に関わる項目を一度に見渡せるので、抜け漏れがなくなりますし、改善点だけでなく「今続けている大事なこと」を確認する場にもなります。会社の文化を守りながら前に進む力になると感じています。

 

――御社では、原田メソッドのツールはどのように活用していますか?  

はい。まだ会社として正式に導入しているわけではありませんが、これから本格的に活用していきたいと考えています。中でもオープンウィンドウ64は、会議に取り入れたいと思っているツールです。営業・人材育成・礼節といった会社の「心技体」に関わる項目を一度に見渡せるので、抜け漏れがなくなりますし、改善点を見るだけでなく、「今続けている大事なこと」を確認する場にもなる。会社の文化を守りながら前に進む力になると感じています。

 

――かつて御社で企業研修を行いました。それでも今回、養成塾を受講された意義はどこにありますか?  

世の中でオープンウィンドウ64は有名になっていて、大谷翔平選手が使っていることもあって、どうしても“形だけを真似する”人が多いんです。ただ、見よう見まねでつくろうとすると、営業力や加工能力といった「技」の部分や、財務のような「体力」の部分、つまり目に見える項目ばかりが出てくるなと感じていました。

 

でも本来のオープンウィンドウ64は、そういう“見える部分”だけを並べるものではなく、会社の「心」の部分――つまり、日々の行動の理由や、文化として大事にすべきことまで整理するためのものではないでしょうか。ルーティンチェック表にあるN(すでに習慣化できているが、あえて残す、効果の高いルーティン行動)やF(新しく習慣として身につけたい行動)も、本来はその考え方と深くつながっていて、「なぜこれは続けるのか」「なぜこれはやめるべきなのか」という背景まで理解して残す必要があります。

 

養成塾に来て講義を受けると、この“心の部分”の重要性がよく分かります。新しい行動ばかりを増やすのではなく、たとえ習慣化できている行動でも、自分のパフォーマンスを支える大事な行動なら、あえて項目として残す。会社の大切な行動として定義するときにも、同じように「続ける理由」をはっきりさせる――講義ではそういった本質を教えてもらえるんです。

 

だからこそ、表面的な情報だけではなく、講義のように熱量を持って伝えてもらえる場で学ぶことが大事だと感じました。その場で初めて、会社として大切にしたい価値観や行動が自分の中に落ちていき、実際の運営にも活かせるようになると感じています。

 

――日常の中で原田メソッドのツールをどう活かしていますか。  

四観点と日誌を特に活用しています。日誌は以前からつけていますが、研修で使った4つの項目をプラスして書いています。休みの日にも書いているので、プライベートでも活用していると言えるかもしれません。

 

また四観点を見ていると、仕事に追われて忘れがちな家族のことを思い出せるんです。例えば、家族のためにこういうことをしないといけない、といったことを思い出せます。仕事と家庭のバランスを整える上でも、とても助けられています。  

 

――中嶋産業のリーダーとして意識していることは何でしょうか。  

僕は、リーダーがすべてをやるのではなく、周りの人が動きやすいように環境を整えるのが仕事だと考えています。決めるところだけ決めて、あとは現場が自由に動けるようにする。営業や現場が必要とするツールや資金をきちんと用意し、働きやすい雰囲気や環境を整えることで、支援に徹するようにしています。会社の中には、僕より現場をよく知る人がたくさんいますから、彼らが力を発揮できる「やってもらえる環境」をつくることが大切だと感じています。

 

また、部下に注意したり、厳しい指摘をしたりするのは、精神的にも体力的にも負担が大きいものです。その負担をできるだけ減らし、スパッと対処できるようにするためには、事前にルールを明確にしておくことが有効だと思っています。

 

例えば「5分遅れる時は5分前に連絡する」というルールがあれば、遅刻があった際にも感情的にならず、「これは会社で決めたルールだから」と冷静に伝えられます。指摘される側も個人的な意見として受け取るのではなく、納得しやすい。こうしたルールがあることで、主観ではなく客観的に伝えられるようになり、無駄な衝突を防ぐことができると感じています。

 

――短期的な成果と長期的な育成、そのバランスはどう考えていますか。  

以前は、新工場の建設や会長の逝去、厳しい市況などが重なって、どうしても営業優先になっていました。赤字の危機もあり、目の前の注文を取りに行かないと赤字になるというプレッシャーから、短期的に数字を追わざるを得ない場面もありました。

 

でも今振り返ると、多少目の前の仕事が取れなくても、長期的な人材育成に時間を使った方が良かったと感じます。ここ四、五ヶ月は、場当たり的な営業ではなく、長期戦略を立てて訪問スケジュールや提案方法を整えています。結果、営業の質も上がり、人材育成に取り組む余裕も出てきました。長期的に見れば、個人のスキルアップが会社全体の力を強くしていくと実感しています。  

 

――今後、どんなことを学んでいきたいと考えていますか。  

鉄鋼業界って、良くも悪くも古い慣習が残っているんです。だからこそ、他業種のやり方を学びたいと思っています。養成塾の懇親会やランチ会のように、異業種の人と話せる機会は本当に貴重です。業界の常識を打ち破って、生産性を高めたい。そういう刺激を受けられる場をこれからも大切にしたいです。

 

■編集後記

ご一緒するたびに、「軽やかで、賢い方だ」という印象を強く持ちます。原田隆が初対面で「あの子、いいね」といった趣旨のことを思わず呟いていたのも、自然と納得できました。職場アナリスト養成講座に参加された際も、会社の状況をユーモアを交えて分かりやすく伝えながら、核心をしっかり捉えた言葉が非常に印象に残っています。

 

様々なアイディアをすぐに実行することについても、私は唸らされました。

こういったユニークな動画(https://www.youtube.com/watch?v=E3tCmj91_OQ)!も、私の心に残って離れません(笑)

 

*中嶋産業様の公式YOUTUBEページはこちら:https://www.youtube.com/channel/UCrFBKyYtM4lcPwIoyTx6vhw

 

そんな魅力を持ちながら、三児のパパとして日々忙しい中でも、学びを続け実践に落とし込んでいく姿勢に、私(二児のパパ)自身も刺激を受けています。今後のますますのご活躍を楽しみにしております。

 

中嶋克仁さん、どうもありがとうございました!

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